リサイタルのお知らせです!
バス歌手 渡部 智也さんとの
デュオリサイタルが開催されることになりました。
こちらのページでは、コンサート詳細の他、
企画の竹内さんおよび甲斐澤より、
演奏会に寄せてのメッセージを公開しています。
Double Bass Concert
- 日時:
2019年11月14日(木) 18:30開場 19:00開演
- 会場:
仙川フィックスホール
- 出演:
甲斐澤 俊昭(コントラバス 元東京フィルハーモニー交響楽団)
渡部 智也(バス 第2回ロシア声楽コンクール第1位)
原田 愛(ピアノ)
吉永 哲道(ピアノ)
- チケット:
全席自由 3000円
- お問い合わせ:
竹内 由起子(kontrabasskonzert@gmail.com)
演奏会に寄せて 〜 企画:竹内 由起子より
ソロ楽器としてのコントラバスの魅力は
まだまだ知られていないのかもしれません。
「え?コントラバスのソロの曲なんてあるの?」
と驚かれる事もしばしば…
沢山の方にコントラバスの魅力を知って貰いたい…
もちろんオーケストラを
下から支えている時も魅力的だけど、
コントラバスが歌えば
低音ならではの温かさと力強さ
を表現できる…
そしてどうせなら一夜で二度美味しい…
なんてちょって欲張りなコンサートを作りたい!
…と、このコンサートを企画しました。
二人の出演者の共通点は《BASS》。
コントラバス独奏とバス歌手によるロシア歌曲。
異色の取り合わせ…とも言えますが、
ロシア語の持つ
柔らかく包み込むような美しい響きは、
コントラバスという楽器の魅力と
どこか似ているかもしれません。
どちらもちょっとマイナー分野かもしれませんが、
(バスだけに)底知れない深い魅力に満ちています。
それぞれの魅力を
このコンサートで少しずつ体感して頂いて、
「次はもっと聴きたいな…」と思って頂けたら、
こんなに嬉しい事はありません。
竹内 由起子
演奏会に寄せて 〜 甲斐澤 俊昭より
長年所属していた交響楽団を定年退職し早2年余り。
音楽やコントラバスに対する想いは
増すばかりの日々。
初めてのソロリサイタルからも6年経ち、
もう一度挑戦したいと願っていた矢先に
竹内さんから今回のコンサートの案を頂きました。
選曲については、ほとんど迷いなく、
愛聴していたラバトの2枚のCDに含まれる曲を
中心に決めました。
その2枚とは「カルメン」と
「イン ア センチメンタルムード」。
勉学のためとの思いから、
色々な演奏家のコントラバスソロのCDを
数十枚買い揃えていましたが、
ほとんどは数回聴いたのみ。
でもこの2枚、
特に「イン ア センチメンタルムード」は
もう何回聴いたかわかりません。
何故そこまでラバトの音楽に惹かれるかというと、
まずはその音の魅力です。
そして、その醸し出される音楽が、絶対に
コントラバスという楽器でなければ表現し得ない
というところです。
今回演奏するラバトの3曲は共に、
コントラバスの幅広い音域を使い、
味わいもどこかエキゾチックな香りがします。
どちらかというと暗く土臭いけれど、
地に足のついたこの楽器の魅力を
ふんだんに盛り込んでいます。
チューニングもオーケストラチューニングです。
一般的にコントラバスリサイタルで使われる
弦を一音づつ上げて演奏する
ソロチューニングではなく、
長年オーケストラで
慣れ親しんだチューニングのままで、
今回は全ての曲を演奏します。
もちろん、ラバト自身も
オーケストラチューニングで楽譜も書き、
演奏もしています。
自分がずっと想いを懸けてきた
コントラバスという楽器そのままの響きの魅力を
どこまでも伝え切りたいと、切に願っています。
甲斐澤 俊昭